皆さん、こんにちは。
年が明け、受験シーズンが本格化していますね。
受験生の皆さんや、ご家族の皆さんにとって、今が一番大切な時期ではないかと思います。
そこで今回は、この大切な時期を乗り切るために、名古屋市北区にある山田天満宮をご紹介します。
山田天満宮は学問の神様、菅原道真公をお祀りし、受験合格や学業成就を願う人々にとって心強い存在になっています。
道真公の御神徳も高く、目標を達成した多くの方が、お礼参りに訪れることから、その人気の高さがうかがえます。
山田天満宮では合格祈願、金神社では金運上昇、御嶽神社では良縁祈願が行えます。
それぞれの神様の御神徳を知り、お参りしてみてください♪
神様が持つ力を知っておくと、感謝や願い事を具体的に神様に伝えることができます。
きっと神様も皆さんの願いに耳を傾けてくれますね!
この記事では、山田天満宮や金神社、御嶽神社のご利益の授かり方についてご紹介します。
また、御加護をもたらす撫で牛やよりそい石など、石が持つ効果についても解説しています。
神社でゆったりと過ごして、心が整うといいですね♪
金運アップさせたい方や人間関係を大切にしたい方は、金神社や御嶽神社にぜひお参りしてみてください。

山田天満宮
山田天満宮御由緒

寛文12年(1672年)、4代将軍徳川家綱公は教育と学問を広めるため、文教の政治を奨励しました。
これを受けて、尾張藩主の徳川光友公は、太宰府天満宮から菅原道真公を祖神として迎え入れ、お祀りしました。
山田天満宮は、尾張藩の教育、出世、厄除けの祈願所として奉祀され、藩士や領民に崇敬されました。
悪疫や天災、地変に際してもご霊験があらわれ、庶民の信仰が広がりました。
現在でも、合格祈願や学問の上達、開運出世、悪事災難除けを祈願する人々が多く訪れます。
御祭神
神名 | 神格 |
---|---|
菅原道真公 | 学問の神様 天候を司る神様 農耕の神様 |
ご利益
受験合格・成績向上・開運出世・厄除け・諸芸上達
合格祈願方法

- 本殿で菅原道真公に合格祈願をします。
- 撫で牛を撫でて風邪などひかないように健康祈願をしましょう。特に牛の頭を撫でると賢くなるそうです。
- 方向祈願牛に参拝し、合格祈願や就職成就、方位などの災難を取り除いてもらいましょう。
- 合格祈願絵馬に願い事を記入し奉納します。
神社の参拝は、心からの感謝の気持ちを持って、お参りすることが大切だと思います。
参拝前には手水舎で手と口を清め、心身を浄化し、清らかな気持ちで参拝しましょう。
願いごとをする時は、形式的な祈りではなく、具体的な祈りを捧げます。
神様に祈りが届くように願いを込めてみてください。
祈りは日本人が古代から現代まで続けてきた習慣です。
こうした祈りを捧げることで、神様は喜び、より強いご利益をもたらしてくれるのではないでしょうか。
ご利益は、必ずしも望んだ結果が得られるわけではありません。
それが神様が指し示す答えであったり、別の道を示していることもあります。
受験勉強や就職活動などで得た経験や学びは、人生の大きな糧となります。
試練や困難に直面した時も、自分を信じて前に進み続けてください。
人生はさまざまな喜び、悲しみ、苦しみを経験するためにあるのだと思います。
すべての出来事には意味があり、神様の愛情がそこにあることを忘れないようにしましょう。
今が一番大変な時期ですが、あともう少しの辛抱です。
天満宮の牛のように、粘り強くこの試練を乗り越えていきましょう♪
そして、できることをすべてやったあとは、神様に運を任せましょう。
頑張っている皆さんを応援しています!
菅原道真公と天神信仰
天神さんについて
参考文献:伊豆野 誠『神話のいろは』天神さんについて教えてくださいp.64
天神信仰の広まり
参考文献:『神話のいろは要語集 宗教編』天神信仰p.191~p.192
金(こがね)神社

延享三年(1746年)に庶民の福徳円満、商売繁盛、金運招福、街道往来(現在の国道19号線)の御神徳と御加護を願って奉祀されました。
金明神の御神水で財宝を洗い清めると、不浄や禍事が取り除かれ、福徳福銭のご利益が得られるといわれています。
御祭神
神名 | 神格 |
---|---|
恵比須神 | 七福神の一柱 漁業の神様、開運の神様 |
大国主命(おおくにぬしのみこと) | 国造りに尽力した神様 子宝を授け、良縁を結ぶ神様 |
金山彦神(かなやまびこのかみ) | 鉱山、鉱物の神様 鍛冶、金属全般の神様 |
岐神(ふなどのかみ) | 道祖神(道の分岐点などに祀られる神様) 町内に悪霊が侵入しないように防ぎ、旅人の守護をする |
ご利益
福徳円満・商売繁盛・金運招福・開運くじ・厄除け
金運の授かり方

- 金神社でお参りをした後、銭洗い所で財宝や金銭、宝くじを洗い清めます。(銭洗いの方法は下記をご参考ください)
- 毎年1月3日と8日の午前11時に行われる「初金祭(はつこがねさい)」で金運招福・商売繁盛・開運くじ祈願をするとご利益が授かるとされます。
- 金ねずみの絵馬に願い事を記入し奉納します。
御嶽(おんたけ)神社

御嶽神社は、良縁を結ぶ神社として知られています。
恋愛だけでなく、仕事、人間関係、人生のあらゆる縁が御神徳によって結ばれるとされています。
御嶽神社の神域にお祀りされているよりそい石を撫でると、良い縁に導かれるといわれています。

御嶽神社のお参り方法には特徴があります。
参拝者は自身が生まれ持った本命星(九星)の上に立ち、願いを込めます。
この方法により、本命星がより良い運気に導かれ、開運するといわれています。

御祭神
神名 | 神格 |
---|---|
国常立尊(くにのとこたちのみこと) | 天地の始まりに現れた神様 全ての命を育み、国土の安定を司る神様 |
大己貴命(おおなむちのみこと) | 大国主命の別名 国造りに尽力した神様 子宝を授け、良縁を結ぶ神様 |
少彦名命(すくなひこなのみこと) | 長寿を護り、病難を癒し、まじないを司る神様 |
ご利益
恋愛成就・夫婦円満・良縁・子授け
山田天満宮の見どころ
撫で牛に合格祈願を願う


撫で牛祈願
引用:撫で牛案内板より
願いをこめて撫で牛をなで、祈願成就をいのりましょう。
自分の身体の病んだ部分を撫でた後、牛の同じ箇所を撫でるとよくなると云われています。
引用:山田天満宮webサイト撫で牛より
また、牛の頭を撫でると賢くなると云われています。
天満宮の神使(しんし)はなぜ牛なのか?
神使は、お祀りされている神様の使者といわれ、神意を伝える役割があるといわれます。
山田天満宮の神使は、天神様が愛された牛です。本殿の前に鎮座しています。
牛が神使である理由は、菅原道真公が丑年に生まれたことと、道真公の遺言に由来するといわれています。
道真公は「自分の遺骸を牛車にのせて人に曳かせず、その牛の行くところにとどめよ」と遺言し、牛が臥(ふ)して動かなくなったその場所に埋葬されました。
太宰府天満宮は、道真公が埋葬された場所に廟所(びょうしょ)を建て、その御霊を祀り創建されたのが始まりといわれます。
道真公が最後を託すほど牛を大切にしたこともあり、牛が神使となったと伝わります。
牛は古くから人々の仕事を助け、「力強さ」「粘り強さ」「献身さ」の象徴とされてきました。
よく働く穏やかな性格から人々に大切にされてきました。
牛の強さや賢さから、天満宮の撫で牛を撫でると安産・身体壮健・健康増進・知恵授けなどのご利益があると信じられています。
なぜ人は、石を撫でるようになったのか?
古くから、人々は霊験あらたかな神に詣でる時、お社の前にある石に願いを込めて撫でました。
霊石を撫でることは、人には無い威力・威霊を自分の身体に取り入れて役立てようとする作法(呪術)であったとされます。
石の力で身の煩いが消えると、その効果が村や町に広がり、重軽石や力石の姿となって地域の神社や寺院に伝わりました。
現在でも撫で石は、人々の悩みを救い、石を撫でることで縁を結んでもらえる、子宝に恵まれる、無事に出産できる、病を治す力があると信じられています。
撫で牛には、身体の病んでいる部分を撫でた後、牛の同じ個所を撫でることで、病気がよくなるという信仰があります。
こういった信仰は、昔各地にあったまじないの一種のいぼ石が、いぼや腫物を移しとってくれるという風習に由来しているのではないかと考えます。
参考文献:石上 堅著作『石の伝説』撫でられる石p. 17~p. 19
金運アップのパワースポット!銭洗い

金神社の銭洗いは、金運アップのご利益があると評判です。
宝くじの高額当選など、多くの幸運が報じられており、その感謝の言葉が銭洗い所の壁に掲示されています。

ここでは、銭洗いの方法と注意点を簡単に説明します。
銭洗いとは?
銭洗いは「黄金(こがね)洗い」とも呼ばれ、商売繁盛や財運を祈願する古い風習に由来します。
その起源は、鎌倉時代の北条時頼が一族の繁栄を願って始めたという説があります。
金神社では、備え付けのざるに金銭や宝くじを入れて、神聖な水で清めると、金運招福、商売繁盛、開運くじのご利益が授かるといわれています。
銭洗いの手順
銭洗いのお堂の備え付けのざるに、金銭・宝くじ・財宝を入れます。
洗い場の恵比寿様・大黒様の像にひしゃくで御神水を汲み、それぞれ3回かけます。
流れ出てきた水を受け、ざるの中の金銭・宝くじ・財宝を洗い清め財布に入れます。
注意点
お札や宝くじは、水にぬれると破れやすくなるので、ビニール袋などに入れてお清めします。
(※ビニール袋は持参)
金ねずみ


大国主命とねずみの話
金神社の御祭神である大国主命は、日本の国造りの神様として知られています。
『古事記』には、須佐之男命の娘、須勢理毘売(すせりびめ)と結婚したため、須佐之男命から様々な試練を課された話があります。
ある時、須佐之男命に野原に射込んだ弓矢を取ってくるようにと命じられます。
そして命が野原に入ると、須佐之男命が周りから火を放ちます。
命が出口が分からずにいると、一匹のねずみがきて「内はほらほら、外はすぶすぶ(内にほら穴があるよ、外はすぼんでいるよ)」と教えてくれました。
地面を踏むと穴に落ち、そこで火をやり過ごすことができました。
その後、ねずみが弓矢をくわえて持ってきましたが、羽は子ねずみが食べてしまっていました。
このねずみにより、大国主命は難を逃れ、後に国土を平定することができました。
『古事記』では、ねずみの機転と助け合いの精神が大国主命の命を救ったとされており、知恵や勇気を持つ存在として描かれています。
ねずみは、豊富な穀物の象徴であり、福神として信仰されています。
大黒様が持つ打ち出の小槌は、振ると富や宝を出してくれると伝えられています。
ねずみは大国主命の神使でもあります。
金ねずみが持つ打ち出の小槌も、金運、宝くじの当選、商売繁盛、開運などのご利益が授けられるのではないでしょうか。
ぜひ、金ねずみの打ち出の小槌も撫でてみてくださいね♪
金運アップが期待できそうです!



銭洗いをした後、金ねずみにお札やお財布を擦りつけている方も多く見られました。金ねずみのご利益もしっかり授かることができますね♪
参考文献:茂木 貞純 加藤 健司『神話のおへそ』心やさしい大国主神と兔の予言p. 78~p. 80
方向祈願牛


山田天満宮の境内にある方向祈願牛は、菅原道真公に願掛けをする石像です。
牛の顔を祈願する方位に向けて道真公に鈴をかけて参拝します。
合格や成績向上、就職成就の願いが叶うとされています。
また、山田天満宮は名古屋城の鬼門の方位に位置し、八方除守護神としても祈願されています。
そのため、方位の災難を取り除き、身をお守りしていたくことができます。



方向祈願牛の利用手順を説明します。
方向祈願牛参拝方法


受験シーズンのため、多くの鈴がかけられ、道真公のお顔が隠れるほどになっていました。
屋根の内側には、祈願する方角の県や市が示されているので、分かりやすいです(#^^#)
願かけ鈴一体300円
※2025年1月11日の情報
回転する台座に乗っている牛の石像のお顔を、祈願したい方向に向けます。
願掛け鈴に願いを込めて道真公にかけます。
最後に、石像の前でお参りをします。二拝二拍手一拝でお参りします。心を込めて祈りましょう。
恋愛成就のパワースポット!よりそい石


御嶽神社の前にあるよりそい石は、撫でると良縁に恵まれるといわれています。
「恋の三社めぐり」でも紹介され、恋愛成就のパワースポットとして知られています。
良い縁に導かれるよう、そっと優しく撫でましょう。
また、縁結びの神様、大己貴命の神使であるうさぎを撫でて、良縁を祈願しましょう。
蕃塀(ばんぺい)と御神紋




山田天満宮では、鳥居をくぐると参道上に蕃塀が建てられています。
この蕃塀は、社殿を直接みることができないようにし、不浄なものの侵入を防ぐために造られたといわれています。
塀は透垣で造られています。
神紋の梅紋は、菅原道真公が梅の花をこよなく愛したことに由来しています。
筆塚


菅原道真公は書道の神様としても敬われています。
そのため、この筆塚では、書道や絵画で使用され、役目を終えた筆を供養しています。
山田天満宮では、1月16日に筆供養神事が行われます。
この神事では、書道の上達や芸術的な成功を願い、長年使った筆に感謝の気持ちを込めて供養します。
筆の毛に使われた様々な動物たちへの感謝も捧げられます。
人形供養神


霊験あらたかな近江の霊山にある修験道場で、童女神は子供の守り神、人形供養神として祀られていました。
道場の修験者が生涯終業の旅に出ることになり、童女神の事を大変気にかけました。
そこで一人の老人が雷雲とともに夢枕に立ち、童女神を東の方位にある人形供養の社に祀るよう指示されました。
童女神は山田天満宮に御鎮座され、子供の成長と人形供養に祈りを捧げる善男善女の守護神として崇められています。
参考:人形供養神 案内板より
八大龍神社


八大龍王は、仏法を守る八柱の龍神で、雨乞いや水運の神様といわれます。
ご利益は、金運、出世、開運、勝運、商売繁盛、五穀豊穣、家運隆盛、水難防止、子孫繁栄などがあります。
こがね稲荷神社


こがね稲荷大明神のご利益は、金運招福、商売繁盛、のご利益があります。
大明神の神名は御神徳が高く、信仰が篤い神様につけられる尊称です。
全国の稲荷神は、農業、商業の繁栄、家庭の守護、縁結び、学業成就などさまざまなご利益があるとされています。
こがね稲荷大明神にも合わせてお参りするといいですね♪
釈迦如来坐像復古木(平成の竹取物語)


こちらにお祀りされているクスノキは、平成6年「平成の竹取物語」として中日新聞に紹介されたそうです。
山田天満宮の境内にあった高さ20mのクスノキの切り株から、金メッキが施された高さ16センチの阿弥陀如来坐像が発見されました。
この仏像は昭和30年代のものと推定されています。
大木の根が社務所の壁を破損したため、建設会社が切断作業を行った際に中央の空洞部分から出現しました。
クスノキの成長に伴い、樹木の中に取り込まれていったと考えられています。
参考:釈迦如来坐像復古木 案内板より
おみくじ結び所




山田天満宮に訪れたら、ぜひおみくじを引いてみてください。
かわいらしい人形に入ったおみくじを引くことができます。
縁起物の人形は家に飾ると良いですね♪
大切なお守りの持ち方
お守りの持ち方
昔は、お守りを首から下げて身につけている子どもも見かけましたが、最近はそのような姿を見ることが少なくなりましたね。
本来、お守りは肌身離さず持つことが良いとされていますが、いつも持ち歩くカバンに入れておくのも良い方法です。



私は、お守りをいつも持ち歩くリュックのポケットにしまっています。
合格祈願のお守りの思い出
娘が大学受験の時、神社で授かった合格祈願のお守りを服の裏(おなかのあたり)にポケットを付けて入れてあげました。
娘は、塾で勉強している時や試験の時に、お守りに手を当てて心を落ち着けたそうです。
受験が終わった後、お守りを持って神社にお礼参りをしました。
お礼参りでは、これまでの努力したことや感謝の気持ちを神様に伝えました。
娘を一年間守ってくださった神様とお守りに、深い感謝の気持ちを持ちました。
この経験を通してお守りが単なる物ではなく、私たちの心の支えとなる存在であることを実感しました。
お守りに大切な人の幸運と安全を願い、心から祈った思い出があります。
山田天満宮御朱印


初穂料 | 300円 ※2023年5月の情報 |
御朱印受付場所 | 授与所 |
受付時間 | 9:00~17:00 |
アクセス情報
名称 | 山田天満宮 |
住所 | 〒462-0813 愛知県名古屋市北区山田町3-25 |
電話 | 052-981-5695 |
受付時間 | 午前9時~午後5時 |
駐車場 | 無料駐車場有 |
トイレ | 有 |
御朱印 | 有 |
アクセス方法 | JR中央線・地下鉄名城線・名鉄瀬戸線・ゆとりーとライン「大曽根駅」下車、直線距離約400m、徒歩7分 |
まとめ
今回は、山田天満宮についてご利益の授かり方やお参り方法、石の持つパワーや効果について解説しました。
受験シーズンには、神社へのお参りが欠かせない行事となっています。
誰しも一度は願をかけに行ったことがあるのではないでしょうか。
この機会に、山田天満宮を訪れて、合格祈願や金運向上、良縁祈願をしてみてください。
天神様となった道真公の慈悲の心と、公正で誠実さを求める心を感じ取ることができるといいですね♪
撫で牛やよりそい石、金ねずみも撫でて、それぞれの神様に願いを届けてもらいましょう!
これらの神使に触れることで、神様とのつながりを感じられるかもしれません。
感謝の気持ちを持ってお祈りし、神様とのご縁を忘れず、お礼参りもしましょうね♪
皆様の努力が実を結び、良いご縁に恵まれますよう、心よりお祈り申し上げます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。