津島神社で厄除け・疫病除け!ご利益や見どころを徹底解説

津島神社楼門アイキャッチ画像

愛知県津島市にある津島神社に参拝しました。

主祭神は「建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)」で、厄除け・疫病除け、商売繁盛、縁結びのご利益があります。

「疫病や災難除けの神様」として信仰され、多くの人が参拝します。

感染症に罹らず、元気で暮らせるように、厄除け・疫病除け祈願をしてみてはいかがでしょうか?

この記事は、津島神社の由来、六社参り、境内の見どころ、御朱印、御神木、隠れ名所を案内します。

2023年天王祭宵祭りに行ってきたので、変更を加えています。


南側花手水

みんなが健康で楽しい日々が送れるよう、参拝してきました!

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目次

津島神社について

御由緒

津島神社のいわれ案内板
引用:津嶋神社由緒案内

津島神社は、厄除け・疫病除けの守護神、福をもたらす大神、津島信仰で知られています。

明治5年(1872年)の神仏分離令までは、「津島牛頭天王社(つしまごずてんのうしゃ)」と称されていました。

神仏分離後は、津島神社に改称されています。

中部、関東、東北地方の人々から篤く信仰され、天王社の総本社として全国に3000社の分霊社があります。

一、ご鎮座は、欽明天皇元年(西暦540年)であります。
一、ご祭神は、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)相殿に大穴牟遅命(おおなむちのみこと)大国主命様をお祀りしております。

一部引用:津島神社社務所 津島神社のいわれ

古事記では大穴牟遅命(=大国主命)は、須佐之男命と櫛名田比売 (くしなだひめ)の系譜から6代目に誕生したとあり、ご縁のある二柱が相殿に祀られています。

津島神社拝殿
津島神社拝殿

津島牛頭天王社は、御鎮座以来、織田、豊臣、徳川氏など、名のある戦国武将や大名から信仰されてきました。

織田信長は、氏神と仰ぎ造営に協力をしています。

豊臣秀吉は、天正19年(西暦1591)に楼門(ろうもん)を寄進しています。
楼門は国の重要文化財に指定されています。

南門は、豊臣秀頼が慶長3年(西暦1598)に父秀吉の病気平癒を祈願して、寄進しています。
県の文化財に指定されています。

御本殿は、慶長10年(西暦1605年)松平忠吉公(家康の四男)の妻政子が寄進しています。
国の重要文化材に指定されています。

明治に、社名が津島神社と変わりましたが、今も「津島の天王さま」と親しまれています。

ご利益

建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)

厄除け・疫病除け・厄難災除・家内安全・無病息災

大穴牟遅命(おおなむちのみこと)

良縁・縁結び・病気平癒・商売繁盛・五穀豊穣・夫婦和合・養蚕守護・産業開発

miko

二柱だけで、多くのご利益があります。

摂末社ご利益(一部抜粋)

八柱社(やはしらしゃ)

須佐之男命五男三女の御子
子宝

稲荷社(いなりのやしろ)

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ) 
商売繁盛

熊野社(くまののやしろ)

伊邪那美命(いざなみのみこと) 
長寿・縁結び

多賀社(たがのやしろ)

伊邪那岐命(いざなぎのみこと) 
長寿・縁結び

久斯社(くしのやしろ)

少名毘古那神(すくなびこなのかみ) 
医薬

塵社(ちりのやしろ)

聖神(ひじりのかみ) 
五穀豊穣

庭津日社(にわつひのやしろ)

庭津日神(にわつひのかみ) 
家屋・庭園の守護

龍田社(たつたのやしろ)

氏那津比古命(しなつひこのみこと) 
風の守護

忍穂耳社(おしほみみのやしろ)

正哉吾勝々速日天忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと) 
眼病治癒

津島神社の境内にある御祭神は、本殿を合わせて全部で37社
摂社が6社
末社が30社

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津島神社には、内宮、外宮、熱田社など多くの神様がお祀りされているので、案内を見ながら参拝するといいですね。

津島神社の六社参りで厄除け・疫病除け祈願

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厄除け、疫病除け祈願で有名な津島神社。ここでは、須佐之男命のご利益を授かることができる「六社参り」を紹介します。

奈良時代に疫病が流行ったため、疫病を防ぐ神として牛頭天王を祀りました。

津島神社では、神職が全国(琵琶湖から鎌倉)を回り布教を行っています。

その布教により、津島神社は、疫病削除の祈りを聞き届ける神社として、信仰されるようになります。

須佐之男命の御魂が「本殿」「荒魂社」「柏樹社」「和魂社」「居森社」「疹社」の六社に祀られています。

現在も取り壊されず、社が残されているのは全国的に珍しいそうです。

六社すべてお参りしてご神徳をいただきましょう!

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~お祈りのしかた~
本殿に向かい、神様へ感謝の気持ちを伝えます。
強く願いたい社の前では「~しますので、ご加護をお願いいたします」など自分の意思を明確にし、心を込めて祈ります。

六社に参拝すると、どんなご利益を授かるか?

神様は、人と同じような魂があるそうです。

神様は、荒魂(あらみたま)、和魂(にぎみたま)、奇魂(くしみたま)、幸魂(さきみたま)の魂と、四つの魂の中心にある直霊(なおひ)があるそうです。

神社内には、この四つの御魂がそれぞれ、六社に祀られています。

須佐之男命の四つの魂が、神社内に祀られているのも珍しいそうです。

須佐之男命は、荒々しく勇猛果敢な性格で知られていますが、平和で柔和な一面も持っている神様です。

強くて、たくましくて、優しい神様。大きなご利益がありそうですね!

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では、どんなご利益があるのか紹介します!

本殿

津島神社のメインの建物です。須佐之男命(牛頭天王)の直霊(なおひ)が祀られています。

須佐之男命の四つの魂のご利益が授かります。

荒御魂社(あらみたまのやしろ)

須佐之男命の荒魂が祀られています。荒魂は、勇猛果敢、活動的な面を表しています。

勇気や行動力、勝利のご利益が授かります。

柏樹社(かしわぎのやしろ)

須佐之男命の奇魂が祀られています。奇魂は、不思議な働きや知力を意味しています。

知恵や判断力、創造力のご利益が授かります。

和魂社(にぎみたまのやしろ)

須佐之男命の和魂が祀られています。和魂は、平和で柔和な一面を表しています。

平和や安寧、調和のご利益が授かります。

居森社(いもりのやしろ)

須佐之男命の幸魂が祀られています。幸魂は、愛と幸福を表しています。

愛情や幸福、繁栄のご利益が授かります。

疹社(はしかのやしろ)

須佐之男命の和魂が祀られています。和魂は、感染症を治す力があるとされています。

病気平癒のご利益が授かります。

miko

続いて参拝順序を紹介します!

六社参り順序

境内に設置してある案内板などを参考に、お参りされることをおすすめします。

STEP
本殿 直霊(なおひ)
本殿
本殿
須佐之男命の直霊(なおひ)

慶長10年(西暦1605年)松平忠吉公(家康の四男)の妻政子の方より寄進されています。

STEP
摂社 荒御魂社(あらみたまのやしろ)
須佐之男命の荒御魂社
須佐之男命の荒御魂社
須佐之男命の荒御魂(あらみたま)

元は「蛇毒神社」と称し、「八岐大蛇の御霊」を祀っていたと伝えられています。
愛知県指定文化財
永享9年(西暦1437年)造営 宝暦9年(西暦1759年)建造

※本殿と授与所の間の通路先に荒御魂社がお祀りされています。

STEP
摂社 柏樹社(かしわぎのやしろ)
柏樹社
柏樹社
須佐之男命の奇御魂(くしみたま)

天平元年(西暦757年)神託により須佐之男命を居森の地より此処に移したと伝えられ、杜の後に古柏樹一株が生えていたところからこの名があると記されています。
宝暦10年(1760年)建造

STEP
摂社 和御魂社(にぎみたまのやしろ)
和御魂社
和御魂社
須佐之男命の和御魂(にぎみたま)

元は蘇民将来を祀る「蘇民社」と称されていました。姥が森に鎮座されていたのを瑞垣内に移したと伝えられています。
宝暦10年(西暦1760年)建造

STEP
摂社 居森社(いもりのやしろ)
須佐之男命の幸御魂居森社
須佐之男命の幸御魂居森社
須佐之男命の幸御魂(さきみたま)

御神徳は、無病息災
欽明天皇元年(西暦540年)に大神がこの地に初めて来臨され、神船を高津の湊の森に寄せて奉ると、蘇民将来の裔孫の老女が、霊鳩の詫(わび)により森の中に居え奉ったことにより「居森社」と伝えられています。
愛知県指定文化財
天正19年(西暦1591年)豊臣秀吉母、大政所の寄進にて再建
宝暦9年(西暦1759年)建造

STEP
末社 疹社(はしかのやしろ)
須佐之男命の和御魂疹の社
須佐之男命の和御魂疹の社
須佐之男命の和御魂(にぎみたま)

御神徳 疹(はしか)と疱瘡(ほうそう)の守護
米俵の蓋(ふた)に一合徳利の酒と赤飯を載せ、赤い御幣を挿して、三本のわら縄で境内の木に吊り下げて、子どもの疹や疱瘡の軽傷を祈願する信仰が行われていました。
摂社居森社と同年建造

パワースポット居森社ピックアップ

居森社鳥居
居森社本殿
左側「吽形」の狛犬さん
右側「阿形」の狛犬さん
御神木
御神木

居森社の鳥居をくぐると、正面に居森社本殿、左に大日霎社(おおひるめのやしろ)、右に疹社(はしかのやしろ)の三社が並んでいます。

本殿の御祭神は、須佐之男命です。大日霎社は、天照大御神が祀られています。

津島神社では、欽明天皇元年(西暦540年)に、初めて須佐之男命がこの居森の地に鎮座したと伝承されています。

本殿を最初にお参りすると、森のエネルギーをより強く感じられるのかもしれません。

これらのパワースポットを巡ることで、ご利益もしっかり授かるのではないでしょうか。

津島神社に参拝するなら、須佐之男命の御魂をお祀りする六社参りをおすすめします。

miko

お参りした後は、境内の散策がおすすめです。
次は、一部ですが見どころを紹介します。

境内のみどころ

津島神社境内案内図-境内の見どころ番号付き
引用:津島神社境内案内図

津島神社は、観光名所としても人気が高く、本殿、楼門、南門など、歴史を感じられるスポットがたくさんあります。

miko

木々に囲まれた境内の中を歩くと、森林浴効果もあり、リラックスできます。
参拝したこの日は、宮参りの太鼓の音も響き渡り、清々しい気持ちになりました!

①津島神社の東鳥居と天王通り

津島神社の東鳥居
津島神社の東鳥居

津島神社の東鳥居は、朱色の大きな鳥居で、遠くからでも見ることができます。

天王通りは、名鉄津島駅から津島神社まで、一直線に続く長さ約1kmの参道です。

商店や飲食店が立ち並び、活気があります。

②色鮮やかで美しい花手水!(南門側)

南門側花手水
南門側花手水
南門側の手水舎はイチオシスポット!

TwitterやInstagramで人気のスポットです。

コロナ禍のためひしゃくがないので、上側の竹から少しずつ流れている水で手水をしました。

青紫色の花がいっぱい浮かべられ、心が落ち着きます。

③楼門(ろうもん)

津島神社楼門天王祭
津島神社楼門天王祭
天王祭昼間の楼門

津島神社の楼門は、南に面する本殿の東側に位置しています。

一般には、脇門と考えられますが、天王祭宵祭当日の朝、天王川公園北側の御旅所へ神輿(みこし)が渡御(とぎょ)するため、正門としての役割を担っています。

神輿は、普段渡ることを禁じられている楼門前の太鼓橋を渡っていきます。

津島神社のシンボルともいえる朱塗りの楼門は見ごたえがあります。

天王祭宵祭りちょうちん飾り楼門
天王祭宵祭り楼門
おすすめ!夜の闇に浮かび上がる輝く楼門

献灯提灯によりライトアップされた楼門です。

今年の天王祭宵祭りの帰りに撮った写真です。

ライトアップされた楼門は、輝く黄金宮殿のようで、特別な雰囲気があります。

昼間とは違った魅力があり、夜空に浮かび上がる姿に心奪われます。

④木瓜(もっこう)の御神紋

木瓜の御神紋
木瓜の御神紋
津島神社御神紋の木瓜紋

回廊には、須佐之男命を主祭神とする「木瓜」の幕が張られています。

織田信長の家紋の一つに、「織田木瓜」があり、津島神社の御神紋を使っています。

木瓜は、子孫繁栄の象徴とされています。

信長は、木瓜の家紋を使い、織田家を強固なものにし、子孫繁栄を願ったのではないでしょうか。

⑤祈願絵馬掛け処(旧授与所)

祈願絵馬掛け処
祈願絵馬掛け処
絵馬で願掛けできること

子授かり・合格祈願・良縁祈願・夫婦円満・身体健康・病気平癒・家内安全・諸願成就

⑥風になびく藤の絵馬掛け

藤の絵馬掛け
藤の絵馬掛け

藤の花びらをかたどった絵馬を、「花房」のようにつるしています。

津島市内は藤の名所であり、「天王川公園の藤棚」が有名です。

巫女さんたちがアイデアを出して作ったそうです。

⑦弥五郎殿社(やごろうでんしゃ)

弥五郎殿社
弥五郎殿社

御社は、寛文13年(西暦1673年)に建造
愛知県指定文化財に認定

御祭神:武内宿禰命(たけのうちすくねのみこと)、大穴牟遅命(おおなむちのみこと)

ご神徳:郷土の守護

津島神社社家紀氏の祖神、武内宿禰命を祀っています。

堀田弥五郎正泰が、生前造替し、大原真守作の佩刀(はかし)を寄進したことから「弥五郎殿社」と呼称されています。

⑧模型船庫 車楽船(だんじりぶね)・巻藁船(まきわらぶね)

車楽船(だんじりぶね)・巻藁船(まきわらぶね)
車楽船(だんじりぶね)・巻藁船(まきわらぶね)

模型の車楽船と巻藁船が展示されています。

模型船庫の前で、ガイドの男性が資料をくださり、説明を聞くことができました。

巻藁船と車楽船の資料

巻藁船と車楽船の資料
巻藁船と車楽船の資料

川祭は昔から「津島祭・提灯祭・船祭」等と親しみを込めて呼ばれ、大神様の御心を和らげ慰める神振行事で、現在は「尾張津島天王祭」といい、「国指定重要無形民俗文化財」に指定され、平成28年12月には「ユネスコ無形文化遺産」に登録されました。

出典:津島神社 天王祭 模型船庫資料より

尾張津島天王祭の基本情報

開催場所津島神社・天王川公園
所在地〒496-0851
津島市神明町1(津島神社)
〒496-0853
津島市宮川町1丁目(天王川公園)
開催日7月の第4土曜日とその翌日の日曜日
アクセス名鉄「津島駅」下車。徒歩約20分
関連サイト尾張津島天王祭 津島市公式ホームページ

津島神社の祭礼として600年あまりの伝統を誇る天王祭です。

日本三大川祭りのひとつに数えられ、華やかな屋台の明かりや提灯が公園の水面を彩ります。

伝統と華やかさ、そして勇壮さが魅力の祭りです。ぜひ一度、足を運んでみてください。

2023年津島神社天王祭宵祭り
2023年津島神社天王祭宵祭りの写真

2023年7月22日、愛知県津島市で天王祭宵祭りが開催されました。

新型コロナウイルスの影響により、4年ぶりに行われた巻き藁船は、勇壮で雄大な姿で観客を魅了しました。

ゆっくりと進む船は、戦国武将たちが好んで見た船祭にふさわしい、威厳ある姿です。

ライトが消されると、水面には巻き藁船の明かりが浮かび上がりました。

4艘の船が揺らぎながら進み、その姿はまるで別世界のようでした。

御神木

東鳥居の大イチョウ

東鳥居の大イチョウの「ちち」拡大写真
東鳥居の大イチョウの「ちち」拡大写真

推定樹齢600年。高さは25メートルあります。
愛知県指定の天然記念物です。

幹からは、ちちとよぶ気根(きこん)がいくつも垂れ下がっています。

津島神社南門前の御神木大イチョウ
津島神社南門前の御神木大イチョウ
御神木大イチョウ側面
御神木大イチョウ側面

御旅所跡の大イチョウ

御旅所跡の大イチョウ

津島神社の正参道の天王通に面した丘の上に、もう1本の御神木があります。御旅所跡の大イチョウです。

樹齢400年、高さ30メートルの愛知県指定の天然記念物です。

このイチョウは、かつて津島神社の御旅所があった場所に植えられていたイチョウです。

根が地面から浮き上がり、白く枯れている部分もありますが、まだまだ力強くどっしりとしています。

神様が宿る木として、人々から大切にされてきたことがわかります。

龍の顔をした桜の木

龍の顔をした桜の木

津島神社の御神木の大イチョウと同じ敷地に、幹が折れている桜がありました。

折れた幹が、下を向いた龍の顔のように見えたので、写真を撮らせていただきました。

半分の幹しかありませんが、枝葉をしっかりと伸ばしています。

御朱印

須佐之男命特別御朱印

津島神社、須佐之男命の御朱印

津島神社季節限定御朱印

津島神社、季節限定御朱印

津島神社定番御朱印

津島神社、通常の御朱印

当サイト津島神社御朱印紹介ページです。こちらもあわせてご覧ください。

津島神社基本情報

基本情報

名称津島神社
住所〒496-0851
愛知県津島神明町1
連絡先TEL:0567-26-3216
定休日
営業時間御祈祷受付
平日:9:00~12:00  13:00~16:00
土日祝日9:00~16:00
関連サイト津島神社公式ホームページ
https://tsushimajinja.or.jp/
アクセス名鉄「津島駅」下車。徒歩約15分(1km)
駐車場

アクセスマップ

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