皆さん、こんにちは。
今回は、滋賀県犬上郡多賀町にある「多賀大社」を紹介します。
多賀大社は、古くから「お多賀さん」の愛称で親しまれてきました。
御祭神は、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)と伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)です。
二柱の神様には、延命長寿、縁結び、厄除けのご利益があるといわれています。
多賀大社の名は、和銅5年(712年)に完成した『古事記』に記されています。
「淡海の多賀に坐すなり」とつづられ、神生みを終えた伊邪那岐大神が、淡海(=近江)の多賀に鎮座されたことを意味します。
境内には、二柱の神様にゆかりある15の社がありますが、神様には、それぞれ異なる御神徳があります。
参拝では、どの神様にどのようなお願いをするかがポイントになります。
皆さんは、この多賀大社でどんなお願いをしますか?
本記事では、多賀大社の神様のご利益について解説しています。
ご自分の願いが叶う神社に参拝し、神様とのご縁を深めてください。
また、多賀大社のパワースポット、見どころ、歴史、御朱印、アクセス方法なども詳しく紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
多賀大社の御祭神
伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)
伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)
ご利益
延命長寿、厄除け、縁結び
多賀大社のご由緒
多賀大社は、延喜式内社で、旧社格は官幣大社でした。
分祀された神社は全国に239社にのぼるそうです。
古事記によると、この両神は高天(たかま)の原で初めて夫婦の道を始められ、天照(あまてらす)大神をはじめとする八百万(やおよろず)の神々、我々人間をはじめ草木一切にいたるまで有りとある生命をお生みになりました。その後、琵琶湖を西に望む杉坂山にご降臨(こうりん)になり、多賀の霊地に永久に鎮(ちんざ))になったと伝えています。
引用:多賀大社リーフレット「お多賀さん」ご祭神より抜粋
ご神徳(しんとく)はそうした生命の親神としてのご由緒にちなみ、莚命長寿、縁結び、厄除けの神様として有名で、元正(げんしょう)天皇、俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)、武田信玄、太閤秀吉の母大政所(おおまんどころ)の延命祈願など数々のご社伝が伝えられております。
多賀大社の歴史
多賀大社の創建は不明ですが、和銅5年(712年)に完成した『古事記』にはその名前が記されていることから、非常に古い時代に創建されたと考えられます。
また、名古屋大須の真福寺の『大須本』にも「淡海の多賀にまします」と書かれており、多賀大社に鎮座したということを表しています。
江戸時代になると、伊勢や熊野とともに、庶民の参詣で賑わい「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」「お伊勢七度 熊野へ三度 お多賀様へは月詣り」と謡われています。
明治18年には官幣中社、大正3年には官幣大社に昇格しました。
参考文献:『神話のおへそ』日本書紀編p.93参照
下記は、伊邪那岐命と伊邪那美命の『神生み』や『国生み』について書かれています。どうぞご覧ください。
多賀大社基本情報
名所 | 多賀大社 |
住所 | 〒522-0341 滋賀県犬上郡多賀町多賀604 |
電話番号 | 0749-48-1101 |
参拝時間 | 8:00~17:00 |
駐車場 | 有 |
御朱印 | 有 |
アクセス方法 | 車でのアクセス 名神高速道路 彦根ICから約10分 名神高速道路 湖東三山スマートICから約15分 公共交通機関でのアクセス 近江鉄道本線の米原駅 から 高宮駅 まで約25分 高宮駅 から 近江鉄道多賀線 に乗り換え、 多賀大社前駅 まで約6分 多賀大社前駅 から徒歩約10分で多賀大社に到着 |
ご利益、御神徳について
神社を訪れると、社殿の横に「御祭神」「御神徳」「ご利益」と書かれた案内を見かけたことはありませんか?
それぞれの読み方は、御祭神「ごさいじん」、御神徳「ごしんとく」、ご利益「ごりやく」です。
御祭神やご利益については理解できても、御神徳はちょっと分かりにくいかもしれません。
私も以前は、二つの意味の違いが分からなかったです。
御神徳という言葉を聞いてもピンときませんでした。
実際、神社の案内には、参拝者に分かりやすいように「ご利益」と書かれていることがあります。
そのため、御神徳とご利益は、同じ意味と捉えてもあまり問題ないのだと考えます。
ただし、祈る際には、神様の御神徳を仰ぎ、その恩恵に感謝することが大切だと思います。
御神徳とご利益の違いを意識しながら、感謝の気持ちを持っているか、自身に問いかけてみるといいかもしれません。
神様に深く感謝し、神様との縁をより深めていきましょう(#^^#)
ご利益について話しましたが、私が普段感じている祈りについても、少しお伝えしますね。
人生には、誰しもつらい時があると思います。
そんな時、神社に足を運んで、心の内を神様に話してみてください。
たとえば、病気の時は「病気が治りますように」と祈り、生きるのがつらい時は「どうか助けてください」と願う。道に迷った時は「どうぞお導きください」と祈ることで、心の支えになると思います。
神様の前では、素直に自分の気持ちを伝え、頼ってみてください。
感謝の気持ちは、余裕ができてからで大丈夫です。少しずつ育っていきますから(*^^*)
そして、神様に話した後は、誰かに相談したり、話を聞いてもらったりしてみてくださいね♪
神様は、きっとそばで声を聞いてくれています!
御神徳とは?
「御神徳」とは、神様が持つ本質的な力のことを指します。
例えば、縁結びの神様は、人と人や人と物との縁を結ぶ力を持ち、学業成就の神様は、学問や知識を向上させる力を持っています。
ご利益とは?
「ご利益」とは、その神様の御神徳によって得られる恩恵や成果を指します。
例えば、縁結びの神様にお願いすると、良い人に巡り会えることや、商売繁盛の神様に頼むと、店の売上が上がることなどが「ご利益」にあたります。
神様が持つ力には得意分野があり、その力によって授かる幸せや恵みも異なると考えます。
例えば、商売繁盛の神様に「試験に合格しますように」と願っても、神様は「それは私の得意分野ではない」と困るかもしれません。
そうすると、恩恵を十分に受けれないかもしれません(>_<)
参拝時には、社殿の案内板に書かれた御神徳やご利益の内容を読んで、自分の願いに合った神様に参拝しましょう!
多賀大社のご利益
多賀大社ご利益一覧表
ご利益を表にまとめました。
本殿の参拝が終わりましたら、ご利益表を参考にして、願い事に合った神様にお参りしてみましょう。
摂社・末社名 | 御祭神 | 御神徳 | ご利益 |
---|---|---|---|
日向神社(延喜式内社)(ひゅうがじんじゃ) | 瓊々杵尊(ににぎのみこと) | 結婚成就・家内安全・国家安泰 | 良縁に恵まれる 家庭の健康と平和 国の平和と繁栄 |
子安神社(こやすじんじゃ) | 木之花咲哉姫命(このはなさくやひめのみこと) | 安産・子授け・子育て | 無事な出産 子授かり 子孫の繁栄 子どもの健康と成長 |
神明両宮(しんめいりょうぐう) | 天照大神(あまてらすおおみかみ)・豊受大神(とようけのおおみかみ) | 国運隆昌 | 国家の安泰と繁栄 国の平和と安全 |
夷神社(えびすじんじゃ) | 事代主神(ことしろぬしのかみ) | 商売繁盛・大漁満足 | 売上の向上 事業の発展と拡大 漁業の繁栄 |
天満神社 | 菅原道真公(すがわらのみちざねこう) | 学業成就・試験合格 | 学業の向上 受験や資格試験の合格 |
秋葉神社 | 火産霊賀具都知神(ほむすびかぐつちのかみ) | 火伏せ | 火災の防止 火難避け |
愛宕神社(あたごじんじゃ) | 火産霊神(ほむすびのかみ)・伊邪那美神 | 防火 | 火災の予防 火事から身を守る |
竃神社(かまどじんじゃ) | 火産霊神 | 家内安全 | 家庭の安全と平和 火災を防ぐ |
年神神社(としがみじんじゃ) | 大年神(おおとしのかみ) | 五穀豊穣 | 米、粟、麦、豆、黍の豊作 農業の成功 地域の繁栄 |
熊野新宮(くまのしんぐう) | 速玉之男神(はやたまのおのかみ) | 子授け | 子孫の繁栄 |
天神神社(あまつかみじんじゃ) | 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)高皇産霊神(たかみむすびのかみ)神皇産霊神(かみむすびのかみ) | 殖産興業 | 産業の発展 経済の繁栄 企業の成長と安定 地域の繁栄 |
熊野神社(くまのじんじゃ) | 櫛美気野命(くしみけぬのみこと)素戔嗚尊(すさのおのみこと)の別名 | 厄除け・開運 | 厄年の災難除け 運気の向上 |
聖神社(ひじりじんじゃ) | 少彦名命(すくなひこなのかみ) | 病気平癒・薬学繁栄 | 健康の回復 病気の予防 医療技術の進歩 |
三宮神社(さんのみやじんじゃ) | 角杙神(つのぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)大富道神(おおとのじのかみ)・大富辺神(おおとのべのかみ)・面足神(おもたるのかみ)・惶根神(かしこねのかみ) | 建築・土木 | 建設の成功 工事の安全 建築技術の向上 |
金咲稲荷神社(かねさきいなりじんじゃ) | 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ) | 商売繁盛・社運隆昌・金運上昇 | 売上の向上 企業の発展 収入の増加 経済的な安定 |
多賀大社境内社の紹介
ここでは、伊邪那岐大神=伊邪那岐命、伊邪那美大神=伊邪那美命としています。
金咲稲荷神社の歴史
御祭神
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
御神徳
商売繁盛・社運隆昌・金運上昇
金咲稲荷神社は、令和3年に御社殿を朱塗にしています。
歴史は文久二年(1862年)の古記録に、「金咲稲荷」と明記があり、「金が咲くお稲荷さん」ともいわれ、縁起がよく商売繁盛・社運隆昌を願う多くの人がお参りします。
参考文献:社宝「多賀NO.55,NO.66」参照
朱色は、春の暖かさや明るい希望、陽気を象徴する色であり、豊穣をイメージさせる色でもあります。鳥居の朱色には、魔除けや厄除けの意味も含まれていますが、その効果は色そのものよりも「丹塗り」にもよるとされています。
金咲稲荷神社の赤は、華やかで美しいです♪
金咲稲荷神社はパワースポット!
金咲稲荷神社はパワースポット!ぜひお参りしてみてください。
金咲稲荷神社では、縁起物のカエルの姿が見られます。
カエルは「無事帰る」や「お金が返る」といった語呂合わせで、古くから縁起の良い生き物とされています。
金運アップのご利益も期待でき、カエルが一緒に見守ってくれているようです(#^^#)
鮮やかな朱色の社殿が、森の緑と調和して、美しさが際立っています。
鈴を振ると、カラカラと音が響き渡り、心が澄み渡ります。
本殿がすぐ横にあるためでしょうか。心静かにお参りしていると、社殿の周りに神聖なエネルギーがあふれているのを感じます。
ご祭神の宇迦之御魂神は、女神です。
伊邪那岐命と伊邪那美命のひ孫にあたります。
一緒に並んでいる姿を写真に収めました。
本殿は横から見ても威厳があり、重厚な雰囲気があります。
稲荷神社は女神なので、明るく優雅な雰囲気があります。
参道には多くの幟旗(のぼりばた)が立ち、神様の御神徳の高さが伝わります。
本殿参拝後は、御神気漂う金咲稲荷神社のパワースポットにお参りしてみてください(*^^*)
神様との縁を深め、運気を上げていきましょう♪
金咲稲荷神社参道入口からはいると高木に囲まれた参道が続きます。
お参り後は、この道を歩くのもおすすめです。
木々に囲まれた静かな道で、森林浴を楽しんでみてくださいね♪
年神神社
御祭神
大年神(おおとしのかみ)
御神徳
五穀豊穣
大年神は、須佐之男命と神大市比売(かむおおいちひめ)の間に生まれた男神です。
宇迦之御魂神と共に誕生しました。
大年神は伊邪那岐命の孫にあたります。
竃神社
御祭神
火産霊神
御神徳
家内安全
火産霊神は、火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)ともいわれ、伊邪那岐命と伊邪那美命が生んだ火の神です。
子安神社
御祭神
木之花咲哉姫命(このはなさくやひめのみこと)
御神徳
安産・子授け・子育て
境内西側の森の中に鎮座していましたが、より多くの妊婦さんにお参り頂けるようにと、拝殿東側に遷座されました。
参考文献:社宝「多賀NO.59」参照
木之花咲哉姫命とはどういう神様?
木之花咲耶姫命は、大山津見神の子どもで、伊邪那岐命と伊邪那美命の孫です。
また、天照大神の孫である瓊々杵尊(ににぎのみこと)の妻として知られています。
子安神社では、木之花咲耶姫命を安産・子育ての神様としてお祀りしていますが、その背景には古くからの由来があります。
『古事記』によると、木之花咲耶姫命は、非常に美しい女神で、天から降臨した瓊々杵尊に見初められました。
二柱の神はすぐに結婚しますが、木之花咲耶姫命が一晩で子を宿したため、瓊々杵尊は不貞を疑います。
彼女はその疑いを晴らすため、出産時に自ら産屋に火を放ち、「天孫の御子なら無事に生まれてくるでしょう」と言い、燃え盛る火の中で御子を出産し、潔白を証明しました。
この神話から、木之花咲耶姫命がどんな状況でも無事に子を産んだので、安産や子育てのご利益があるとされています。
多賀大社で安産祈祷を受けると、安産絵馬が授与されます。
この絵馬は、子安神社の絵馬掛け所へ奉納するそうです。
子安神社では、子どもの健やかな成長を願うこともできます。
熊野神社
ご祭神
櫛美気野命(くしみけぬのみこと)は素戔嗚命(すさのおのみこと)と同一神
御神徳
厄除け、開運
天神神社
御祭神
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)高皇産霊神(たかみむすびのかみ)神皇産霊神(かみむすびのかみ)
世界の始まりに現れた神々です。「造化三神(ぞうかさんしん)」と呼ばれています。
天之御中主神:天の中心の神
高皇産霊神:万物の生産の神
神皇産霊神:万物の生産の神
御神徳
殖産興業
熊野新宮
御祭神
速玉之男神(はやたまのおのかみ)
御神徳
子授け
速玉之男神とはどういう神様?
速玉之男神は日本書紀に登場する神様です。(日本書記では、伊邪那岐命と伊邪那美命は伊弉諾尊と伊弉冉尊という名前です)
伊弉諾尊は伊弉冉尊を亡くして、あまりの悲しさに黄泉の国まで追いかけていきました。
しかし妻の変わり果てた姿を見て驚き、黄泉の国から逃げ帰ります。
姿を見られた伊弉冉尊は恥をかかされたと恨み、泉平坂(よもつひらさか)まで追ってきて争います。
伊弉諾尊は、伊弉冉尊と「離縁しよう」と言い、さらに「おまえには負けないぞ」と言ってつばを吐きました。(古来より、つばには誓約や契約の性質があるとされます)
このつばから生まれた神様が、速玉之男(はやたまのお)です。
伊弉諾尊と伊弉冉尊のいさかいが続いていましたが、そこに菊理媛神(くくりひめのかみ)がやって来て、伊弉諾尊に何かを申し上げます。それを聞いた伊弉諾尊は、おほめになり帰られたということです。(菊理媛神は、縁切りや縁結びの神様ともいわれています。伊弉諾尊にどんな話をしたのか不明です。伊弉諾尊と伊弉冉尊がその後、円満にお別れしたのか、和合できたのかは不明です。)
参考文献:『神話のおへそ 日本書記編』一書(第十)参照
速玉之男神の子授けの御神徳について考えてみます。
速玉之男神は約束を固める神様です。
悪縁を断ち、厄を祓う力があるとされています。
「子授け」の由来は、神社や神話に登場する「速玉」という名前の語源から結びつくのではないかと考えます。
「速」は、生命の力強さ、勢い、成長の速さを象徴するといわれます。
また「玉」は、魂や生命の源を象徴する言葉として捉えられてきました。
「速玉」とは、生命の源が力強く生まれ、成長していく様子を表していると考えます。
よって、速玉之男神が持つ、力強い生命の源が、子授けの御神徳につながると解釈できます。
子安神社と合わせて参拝するといいですね。
伊邪那岐命と伊邪那美命については、下記の『熊野三社の神様とは?』で掲載しています。どうぞこちらもご覧ください。
三宮神社
御祭神
角杙神(つのぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)大富道神(おおとのじのかみ)・大富辺神(おおとのべのかみ)・面足神(おもたるのかみ)・惶根神(かしこねのかみ)
御神徳
建築・土木
神世七代(かみよななよ)の神様とはどういう神様?
三宮神社の神様は、古事記や日本書紀に登場する「神世七代」の神様です。
角杙神(男神)・活杙神(女神)は、杙(くい)の神様です。
大富道神(男神)・大富辺神(女神)は、男女の身体の生殖器を神格化した神といわれます。
面足神(男神)は、容貌がととのった男神とされ、惶根神(女神)は、「畏れ多いとい」という意識を持った女神です。
この後に、伊邪那岐命と伊邪那美命が出現します。
「いざなう」とは、互いに誘い合う年頃の男女の神といわれます。
参考文献:『神話のおへそ』神話の世界を読むⅠ 世界の始まりに現れた神々参照
聖神社
御祭神
少彦名命(すくなひこなのかみ)
御神徳
病気平癒・薬学繁栄
少彦名命がどういった神様なのか、下記の『少彦名神とはどんな神様?』で掲載しています。こちらもぜひご覧ください。
夷神社
御祭神
事代主神(ことしろぬしのかみ)
御神徳
商売繁盛・大漁満足
えびす様は、「海の彼方から福をもたらす神様」として、信仰されている。家庭に福と富を、又、漁業では海上安全と大漁をもたらす神様として篤く崇敬されている。
引用:夷神(えびすじんじゃ))案内板より
事代主神がどういった神様なのかを下記の『若宮恵美須神社の事代主神はどんな神様?』で掲載しています。こちらもどうぞご覧ください。
愛宕神社・秋葉神社
御祭神
愛宕神社:火産霊神(ほむすびのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)
秋葉神社:火産霊賀具都知神(ほむすびかぐつちのかみ)
御神徳
火伏せ・防火
火産霊神・火産霊賀具都知神は同じ火の神様です。
火産霊神は、伊邪那美神の子どもです。
天満神社
御祭神
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
御神徳
学業成就・試験合格
道真公は、幼少のころより学問の才能を発揮され、朝廷の中でも優れた学者であった。天神様と称され、「学問の神様」として、広く親しまれている。
引用:天満神社案内板より
菅原道真公がどういう神様なのか、下記の『熊野社・日吉社・香良洲社・天神社・秋葉社合殿 菅原道真公はどんな神様?』で掲載しています。どうぞこちらもご覧ください。
菅原道真公が学問の神様になった背景
菅原道真公が無実の罪で亡くなった後、都で雷や火災が発生します。道真公を陥れた人物が次々に亡くなります。
朝廷はこれを恐れ、道真公の怒りを鎮めるために、右大臣の位に戻し、さらに太政大臣などの高位を贈って御魂を慰めました。
当初、道真公は怒れる神、天変の神とされていましたが、次第にその御神徳が変化し、和歌の神、雷や火災を防ぐ神として信仰されるようになりました。
江戸時代になると、学問の神様として寺子屋や藩校で祀られ、全国で信仰されるようになります。
参考文献:『神社のいろは』㉕天神さんについて教えて下さいより参照
私の祖母は、雷が鳴ると「くわばら、くわばら」と言っていたのを覚えています。このおまじないのような言葉には、菅原道真公が関係しているそうです。道真公は幼少期に京都の桑原という土地に住んでおり、雷が鳴ると人々は「くわばら、くわばら」と唱えたのだそうです。その結果、不思議なことに、そこには雷が落ちなかったと伝えられています。
雷が鳴ると、姉妹で祖母にかけより、雷が通り過ぎるのを、耳をふさいでじっと待っていたのを思い出します。とても懐かしい思い出です♪今では、そういった言葉もあまり使われなくなりましたね(#^^#)
日向神社
御祭神
瓊々杵尊(ににぎのみこと)
御神徳
結婚成就・家内安全・国家安泰
瓊々杵尊は、日本神話に登場する天照大神の孫です。
地上に降臨し、神武天皇の祖先とされる神様です。
作物の豊かな実りと平和をもたらす神として崇敬されています。
神明両宮
御祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)・豊受大神(とようけのおおみかみ)
御神徳
国運隆昌
天照大神は、日本神話で太陽を司る神様として登場します。
伊勢神宮の内宮に祀られ、日本の文化と歴史に深く根付いています。
天照大神は、国土を照らし、豊穣と平和をもたらす神として崇められています。
豊受大神は、日本神話の食物や穀物を司る神で、伊勢神宮の外宮に祀られています。
天照大神に食事を供える役割を担い、農業、衣食住を守護する神として崇められています。
日向神社の鎮守の森はパワースポット!
苔むした小道がありました。その先へ進むと、静かにたたずむ神社が見えてきます。自然に包まれ、時間がゆっくりと流れているように感じます。
境内の見どころ
多賀大社の本殿はパワースポット!
本殿の横にまわるとは、屋根の美しい装飾を見ることができます。
檜皮葺(ひわだぶき)の屋根のなだらかな曲線や、精巧な棟飾りの金具に目を奪われます。
伝統的な建築美をじっくり観察しながら見てまわるのも、この神社の魅力のひとつです。
多賀大社の「平成の大造営」は、平成15年に始まり、平成19年に完了しました。
修繕を経て威厳を増した本殿は、滋賀県を代表するパワースポットとなっております。
その神聖な雰囲気が訪れる人々の心身を癒し、エネルギーを与えてくれます。
伝統美が光る本殿を堪能する
本殿はパワースポット!
お多賀杓子
拝殿内には、多賀大社のお守りとして知られる無病息災の縁起物『お多賀杓子』が祀られています。
参拝の後に、ぜひごご覧になってください。とても大きな杓子が見られます!
お多賀しゃくし
引用:多賀大社リーフレット「お多賀さん」お多賀しゃくしより
元正天皇の病気に際し、当社の神主が強飯を炊き、しでの木で作った杓子を献上、天皇はたちまち治癒されたと伝えられ、「お多賀しゃくし」は無病息災の縁起物として有名です。
奈良時代、元正天皇が病気になった際、強飯と杓子を献上して病が治癒したという伝承から、多賀大社には無病息災や病気平癒のご利益もあるようです。
お守りとして授与されるお多賀杓子は、実際に使える縁起物として人気があります。
長寿祈願として、お箸とセットでおじいちゃんやおばあちゃんへのプレゼントにいかがでしょうか?
家では、ご飯をよそいながら、家族の健康や無病息災を祈ることもできます♪
多賀大社のお守りについては、こちらのページをご覧ください。
http://www.tagataisya.or.jp/kitoinfo/ofuda.html
寿命石はパワースポット!
寿命石はパワースポット!
多賀大社の「寿命石」は、延命長寿のご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れます。
白石に願いを書き、寿命石の周りに置いて、長寿や健康を祈願します。
寿命石のまわりに置かれた「祈願の白石」は、後ほど本殿の庭に敷き、長く祈念されるそうです。
寿命石の由来
寿命石には、平安時代に東大寺の再建に尽力した、俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)上人が深く関わっています。
重源は中国で、仏教や土木建築技術を学びました。
1180年、平家の南都(奈良)の焼き討ちにより、東大寺は大きな被害を受けました。
重源は東大寺の再建を任され、1185年に大仏を再び建立します。
その後、大仏殿の再建を目指しますが、年齢と体力に不安があったため、1186年に伊勢神宮を参詣(さんけい)します。
神宮で祈り続けると「寿命の祈願なら多賀大社へお願いしなさい」と神託を受けます。
多賀大社を訪れ、神前で祈っていると、突然、目の前に一枚の柏の葉が舞い落ちてきました。
その葉を手に取ってよく見ると、虫に食われた部分に「莚(むしろ)」という文字が浮かび上がっていました。
重源はその「莚」の字から「十」が二つと「延」という文字を連想し、神様から20年の寿命を与えられたと悟ります。
その後、重源は東大寺の再建に全力を尽くし、偉業を成し遂げました。
境内にある寿命石は、重源が霊験をいただいた際の、ゆかりの石と伝えられています。
天照大神が重源に「寿命の祈願なら多賀大社にお願いしなさい」とお告げされたように、神様にはそれぞれ得意分野があるようです♪
参考文献:社宝「多賀NO.57 多賀大社の神仏習合と神仏分離Ⅰ 三 俊乗坊重源と寿命石」参照
寿命石案内板「寿命石と祈願の白石」参照
太閤橋
太閤橋は、豊臣秀吉が生母・大政所の病気平癒を祈願し、病が治ったお礼として米一万石を奉納して築造したものです。
御神門から見える太閤橋。
大釜
徳川幕府は多賀大社を深く崇敬し、大規模な造営や修復工事を行いました。
この二つの大釜は、正遷宮を記念して設けられた、御湯神事の調度品として伝えられています。
御神輿(おみこし)と御鳳輦(ごほうれん)
神輿とは?
神様の乗り物とされます。社殿の形をしていて屋根には、鳳凰(ほうおう)や飾り物をつけて、彫刻が施され鈴や鳥居が取り付けられます。
鳳輦とは?
鳳凰の飾りをつけた神輿のことをいいます。
御神輿は、多賀大社の最重儀である古例大祭で栗栖(くるす)にある調宮神社(ととのみやじんじゃ)へご神幸されます。
多賀大社の狛犬と獅子
大鳥居の前の狛犬と獅子です。愛嬌のある顔ですね♪
東参道の鳥居の前の狛犬と獅子です。風格がありますね♪
さざれ石
さざれ石は、石灰石が溶け出し、長い年月をかけて小石を集め、大きな岩となったものです。
その成長過程から、長寿や繁栄の象徴として大切にされ、神が宿る石と信じられています。
神馬舎
神馬舎は、神事の時に神馬が休憩する場所とされてきました。
杓子絵馬とむすび絵馬
絵馬掛け所には杓子絵馬とむすび絵馬があります。
青とピンクのむすび絵馬が掛けられています。縁結びの祈願ができます。
多賀大社御朱印
御神門をくぐり、拝殿の左側に授与所があります。御朱印はここでいただけます。
御朱印
右上に柏の葉に「莚」の文字の印と真ん中に「多賀大社」の印が押されています。
初穂料 | 300円 |
御朱印の種類 | 通常御朱印(直書き) |
受付時間 | 9:00~17:00 |
多賀大社表参道絵馬通りの観光
門前町の絵馬通りは、多賀大社から多賀大社前駅まで、歴史情緒あふれる民家や商店、お寺などが立ち並んでいます。
多賀大社に多くの人が参拝するため、参道は、お土産を買い求める人々でにぎわっています。
歩き疲れたら、糸切り餅をお店で食べたり、カフェで一息ついたりしてゆっくりできます♪
まとめ
今回は、「お多賀さん」として親しまれている、多賀大社を紹介しました。
ご利益や御神徳について解説し、自分の願いに合った神社とその神様の御神徳がわかるよう、一覧表を作成しました。ぜひ参考にしてください。
また、境内の「お多賀しゃくし」、「寿命石」、「太閤橋」など、多賀大社が延命長寿の神様として知られるきっかけになった見どころも紹介しています。
参拝の際は、ぜひご覧になってください(#^^#)
多賀大社は、境内の多くの見どころと、四季折々の美しい自然を堪能することができます。
参拝後は、歴史ある門前町で、昔ながらの町並みや地元の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
皆さんもぜひ一度足を運んでみてください。この記事を最後までお読みくださりありがとうございました。
皆様の健康と長寿をお祈りしています。どうぞ健やかに、素敵な毎日をお過ごしください(*^^*)