2026年は、十二支の七番目にあたる「午(うま)」の年。
馬はその力強い姿から、前進や勢い、成功や繁栄を象徴する縁起のよい存在として親しまれてきました。
午年は、勝負運や金運、出世運が高まる年。
新たな挑戦が実を結び、さらなる飛躍を願って、馬をまつる神社を訪れる人も多くなるといわれます。
本記事では、筆者が巡った関西・東海エリアを中心に、午年におすすめしたい神社・仏閣13社を紹介します。
各神社の由緒や見どころ、運気アップのご利益も紹介しています。初詣や参拝、旅の予定を立てるときに、ぜひ参考にしてみてください♪
丙午はどんな年?

丙(ひのえ)の特徴
丙は五行で「火」に属し、太陽の明るさと情熱を象徴します。
また、冬の雪の重さをはねのけ、若芽が力強く伸びる状態を表します。
午(うま)の特徴
午は、万物の成長がピークに達し、勢いが最も高まる時期を表します。
生命エネルギーが満ちあふれ、明るく活気に満ちた干支です。
その一方で、外向きの成長が内側の実りへと向かい始める節目でもあります。
2026年丙午の特徴と、運気を味方につけるポイント
丙午は、60年に一度の特別な年。
明るく情熱あふれる「火」の性質を持ち、物事が一気に動き出す特徴があります。
丙は内に蓄えた力が外に現れ、雪の重みに耐えた木の枝が、春には力強く芽を伸ばし成長する段階を表します。
五行では丙と午がともに「火」を表すため、勢いが強まる一方、注意深く行動する必要があるといわれます。
丙午の年を活かすには、直感や情熱を大切にしつつ、冷静に判断し、工夫を取り入れて行動することがポイント。
大きな変化や予想外の出来事にも柔軟に対応することで、新しい発見が生まれ、飛躍につながる一年となるでしょう。
参考文献:『現代に息づく陰陽五行』第二節 植物の成長過程から見た十干p.100~p.101
馬をまつる神社のご利益は何がある?
金運・商売繁盛
午年は、商売繁盛、金運アップの年といわれます。
なかでも、左馬は、「馬」を鏡文字にした縁起物として知られています。
- 「馬」を逆に読むと「まう(舞う)」となり、舞は神様を喜ばせ福を招くといわれます
- 文字の下の形が巾着袋に似ているので、お金がたまる象徴ともいわれます
- 左馬は馬が人を引く=人を招くと考えられ、商売繁盛、千客万来につながるとされます
勝負運・合格祈願
走る馬はスピードと力強さの象徴。努力や勝負事、受験などの挑戦を後押しします。
その他のご利益
- 開運・出世・家運隆盛
よく駆ける馬の姿から、出世や家運隆盛の象徴とされています - 交通安全祈願
馬は左から乗るとつまずかないといわれ、交通安全を祈願します - 無病息災・病気平癒
田の神を迎える際に右馬、見送る際に左馬の絵馬を奉納する農耕儀礼の習わしが古くからあり「左馬に乗って元気に戻る」は、病気平癒の祈願もあります
神馬とは

神馬の起源
神馬は、神様が乗る神聖な馬のことです。
古代の人々は、神様が馬に乗って人の世へ降りてくると考えていました。
そのため、雨乞いなどを願うとき、生きた馬を奉納したといわれます。
その起源は、天武天皇の御代に神のお告げがあり、丹生川上(にうかわかみ)神社で初めて祈雨には黒馬を、止雨には白馬や赤馬を奉納したと伝えられています。
平安遷都以降は、貴船神社も丹生川上神社と並んで、祈雨・止雨の神として朝廷から崇敬を受けるようになりました。
やがて、生きた馬の奉納は大きな負担となったため、木彫りの馬や絵馬に形が変わっていきました。
現在、神馬は神社の儀式や祭礼に重要な役割を担っています。
参考文献:『神社のいろは 続』 ⑩丹生川上神社についておしえてくださいp.172
馬にまつわる神事
| 神事・祭礼名 | 神社名 | 日付 |
|---|---|---|
| 神馬牽参(しんめけんざん) | 神宮 内宮・外宮(三重県) | 毎月 1日・11日・21日 の朝 |
| 白馬神事(あおうましんじ) | 住吉大社(大阪) | 毎年 1月7日 |
| 馬入れ神事(うまいれしんじ) | 玉若酢命神社(島根) | 毎年 6月5日 |
| 白馬奏覧神事(はくばそうらんじんじ) | 上賀茂神社(京都) | 毎年 1月7日 |
| 流鏑馬神事(やぶさめしんじ) | 下鴨神社(京都) | 毎年 5月3日 |
| 駈馬神事(かけうましんじ) | 藤森神社(京都) | 毎年5月5日 |
| 足伏走馬(あしふせそうめ) | 賀茂神社(滋賀県) | 毎年5月 |
| 上げ馬神事(あげうましんじ) | 多度大社(三重県) | 毎年5月4日・と5日 |
※馬に関する神事は全国に多くあります。詳細は各神社の公式サイトをご確認ください。
絵馬とは

絵馬の起源
絵馬は、願い事や感謝の気持ちを書いて神様に届ける木札です。
古代には、祈雨・止雨の祈願に生きた馬を献上していましたが、時には馬形の板に色をつけた「板立馬(いたたてうま)」を奉納することもありました。
これが、絵馬の原型といわれています。
奈良時代の遺跡からはすでに絵馬が確認され、平安時代以降は参拝者が願い事を書き込む絵馬が広まりました。
室町時代には馬以外の図柄も描かれるようになり、大絵馬を掲げる絵馬殿を持つ神社が登場します。
その後、干支や祭礼の様子、祈願内容などを描いた多彩な絵柄が生まれ、現代の絵馬につながっていきます。
現在では、祈願だけでなく、お土産や季節限定の絵馬としても親しまれています。
参考文献:『神社のいろは』 ㊵貴船神社についておしえてくださいp.94
絵馬にはどんな役割がある?
絵馬は、神社やお寺で自分の願いや感謝の気持ちを神様に伝えるために奉納します。
合格祈願や家内安全、商売繁盛、縁結び、安産祈願、病気平癒など、人それぞれの思いを書き込んで願いを託します。
願いを文字にすることで、自分の気持ちを整理し、目標に向かって努力する決意を固める役割もあります。
mikoここからは、馬にまつわる神社・仏閣をご紹介します。
馬にまつわる神社・仏閣 13選(一覧)
- 三重県
伊勢神宮 内宮・外宮 - 滋賀県
多賀大社
賀茂神社
長等神社 - 京都府
藤森神社
上賀茂神社
駒岩の左馬 - 奈良県
丹生川上神社 下社 - 岐阜県
伊奈波神社
橿森神社
白華山 甘南美寺
笠松競馬場 勝運稲荷 - 愛知県
中京競馬場 ターフィー神社
次のページから、馬にゆかりのある関西の神社をご紹介します。





