皆さん、こんにちは!
今回は、アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』の舞台にもなった、笠松競馬場をご紹介します!
岐阜県にある笠松競馬場は、地方競馬でありながら、ある一頭の名馬によって“聖地”として知られるようになりました。
その名はオグリキャップ。
アニメでも描かれたこの競走馬は、地方から中央へと駆け上がり、数々の伝説を残しました。
競馬場の敷地内には、オグリキャップ像や絵馬掛け所、そして“勝運稲荷”と呼ばれる小さな祈願スポットがあります。
勝運稲荷では、競馬ファンが、レースの勝運を願って手を合わせる姿も見られます。
アニメの中でも「カサマツレース場」の背景一部として描かれており、お参りすれば聖地巡礼の気分も楽しめます。
勝運稲荷はウマ娘ファンの間で、ひそかに話題になりつつある場所です。
記事では、オグリキャップゆかりの地をはじめ、勝運稲荷の参拝方法や開運グッズ、競馬場周辺のおすすめスポットを紹介します。
アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』の世界観に触れながら、笠松競馬場の魅力を、ぜひ味わってみてください。

オグリキャップってどんな馬?

地方競馬・笠松から中央競馬へと駆け上がり、数々の戦歴を残した名馬・オグリキャップ。
低く沈み込むような独特のフォームと、最後まで諦めない闘志で、多くの人々を魅了しました。
アニメでも描かれたように、ゲートイン時には武者震いしながら気合を入れ、直線では爆発的な末脚で中央の強豪馬たちを次々と追い抜きました。
その圧巻の走りで「芦毛(あしげ)の怪物」と呼ばれ、競馬ファンのみならず一般層にも熱狂的に愛された馬です。
引退レースとなった1990年の有馬記念では、誰もが「もう勝てない」と思う中、奇跡のラストランで勝利を飾り、17万人の大観衆を沸かせました。
地方出身という異例の経歴で中央競馬を席巻し、“芦毛は走らない”という常識を打ち破った風雲児、それがオグリキャップです。
実際のオグリキャップを知る年配の方から、アニメでその姿に憧れる子供たちまで、世代を超えて、今も多くの人々に愛されています。
笠松競馬場見どころ

公営笠松競馬場は、地方ならではの素朴な雰囲気が魅力。
正面入口を抜けると、すぐ左手にオグリキャップ像が出迎えてくれます。
観覧席はコンパクトながら臨場感があり、馬場との距離も近く、レースの迫力を間近で感じられます。
アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』の3・4話に登場したウイニングライブステージは、実際の場内にもあり、現地でもその雰囲気を味わうことができます。
笠松競馬場の守り神、オグリキャップ像




日本競馬史にその名を刻んだ名馬・オグリキャップ。
その功績を讃えるブロンズ像が、正面入り口横に立ち、訪れる人々を優しく出迎えてくれます。
かつて笠松競馬場は、経営難から廃止の危機に直面しました。
けれど、競馬関係者やファンの熱い想いが支えとなり、競馬場は存続への道を歩むことができました。
そして今、アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』の影響もあり、この地には再び多くの人々が足を運ぶようになりました。
オグリキャップ像は、笠松競馬場の“守り神”として、変わらぬ存在感を放っています。
ウマ娘ファンが願う絵馬掛け

必願成就絵馬
オグリの絵馬は、笠松駅構内「ふらっと笠松」で販売されています。
笠松競馬場スタンドと観覧席

西スタンドには、特別観覧席があります。馬場がとても近く、駆け抜ける馬たちの姿を間近で見ることができます。

笠松競馬場のコースは、ダート右回り、1周1100m、幅員20m。
パドックがコースの内側にあり、スタンドから、馬場とパドックの両方が見渡せます。
特設ステージ

アニメ「ウマ娘シングルグレイ」のオグリキャップがウイニングライブで「笠松音頭」とダンスを踊った場所です。
勝ちを引き寄せる「勝運稲荷」
アニメに登場した鳥居

『ウマ娘 シンデレラグレイ』第3・4話のウイニングライブシーンでは、観客の背後に朱色の鳥居が描かれています。
これは、笠松競馬場に実在する「勝運稲荷」の鳥居がモデルと考えられています。
アニメの中でも、実際の競馬場でも、社の前で手を合わせる人の姿が見られます。
作中では、ウマ娘たちの覚悟や願いを見守るかのように、鳥居が静かに描かれています。
勝運稲荷は、ウマ娘の世界と現実の風景が重なり合う、まさに“聖地巡礼”の場所といえるでしょう。
勝運稲荷お社

勝運稲荷の吒枳尼天(だきにてん)は、豊川稲荷(正式には「妙厳寺」)の本尊・豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)を勧請(かんじょう)しています。
豊川吒枳尼眞天の由来は、鎌倉時代の高僧・寒巌禅師が宋(中国)からの帰国途中、海上で霊神の姿を目にしたことに始まります。
稲束(いなづか)を背負い、宝珠を捧げ、白狐にまたがって真言を唱える神々しい姿に、深く感銘を受けた禅師は、帰国後に自ら像を刻み、護法の神としてお祀りしました。
吒枳尼天はもともとインドの鬼神でしたが、大日如来の化身・大黒天に調伏され、善神として人々の願いを叶える存在となりました。
参考ウエブサイト:宗教法人 妙厳寺 豊川稲荷 「豊川稲荷について 豐川吒枳尼眞天の由来」https://www.toyokawainari.jp/about/history/ 2025年9月参考
ご利益
ご利益 | 内容・意味 |
---|---|
勝運・勝負運 | 競馬や試験、スポーツなどの勝負事において、勝利を引き寄せる力があるとされます。 |
商売繁盛 | 商売や仕事の成功を願う人に信仰され、金運や仕事運をもたらすとされます。 |
五穀豊穣 | 農作物が豊かに実り、食の恵みと暮らしの安定をもたらすご利益があります。 |
家内安全・家庭円満 | 家族が仲良く穏やかに暮らせるよう、健康と安心をもたらすご利益があります。 |
真言と祈りの意味
「唵尸羅婆陀尼黎吽娑婆訶」
「オン シラ バッタ ニリ ウン ソワカ」
この真言には、「苦しみや災難を打ち破り、正しい道へと導かれ、願いが成就する」という祈りを込めることができます。
特に吒枳尼眞天は、勝運・商売繁盛・厄除け・心願成就など、現世利益に強いご利益を持つとされており、この真言はその力を引き出すための言霊とされます。
参拝の流れ
軽く一礼してから境内に入ります。
心を静め雑念を払いましょう。
手水舎があれば、手と口を清めます。
なければ、心の中で「お清めのイメージ」を持って進みましょう。
お賽銭は投げ入れずに、そっとお賽銭箱に入れます。
金額に決まりはありません。
深く一礼して、合掌します。
日々の感謝を伝え、願い事を伝えます。
真言を唱えると、祈りが深まります。
祈り終えたら、深く一礼し、ゆっくりと後ろへ下がります。
結果にかかわらず、もう一度お参りするとよいでしょう。
祈りのポイント
―願い事を叶えるために―
勝運稲荷は、願いを叶えてくれる場所。
でも、願いごとをする前に、心の中で「いつもありがとうございます」と伝えてみてください。
仏様は、「自分だけが得をしたい」という願いには、少し首をかしげるかもしれません。
けれど、「この勝ちが誰かの笑顔につながりますように」と願えば、きっとその想いに応えてくださいます。
祈りは、特別なことじゃなくて、いつでも自分の気持ちに向き合って心を整える時間。
そうして、誰かへの思いやりが生まれるのかもしれません。
ウマ娘のアニメでも、レース前に仲間のことを思い出すシーンがあります。
そんな気持ちで、みんなが笑顔になっている姿を思い浮かべながら、手を合わせてみるのも良いかもしれません。
―タマモクロス vs オグリキャップ―勝利の女神はどちらに微笑むのか
アニメ第13話では、タマモクロスとオグリキャップが激しく競り合い、タマモクロスがゾーンに入る瞬間が描かれました。
「おっちゃん、見とるか…うちが今こうしているのは、おっちゃんのおかげなんやで。つらい時こそ腕を振れ!脚を高く上げろ!約束したやんな強くなるって。家族にカッコイイところ見せたるって!日本一になるって!!」
その言葉は、誰かを想う気持ちが、走りへの力に変わった瞬間だったのかもしれません。
限界の先に到達するシーンは、行き詰まった時こそ、人を想う気持ちが力になることを教えてくれているようでした。
オグリキャップは最後の力を振り絞って走りましたが、タマモクロスに追いつけず、中央で初めて敗れます。
それでも、全力でぶつかり合ったふたりは、互いを真のライバルとして認め合い、次のレースで再び走ろうと誓います。
この勝敗は、より強く誰かを想った者に、勝利の女神がそっと微笑んだ結果だったのかもしれません。
今後、アニメでふたりがどんな走りを見せてくれるのか、次回が楽しみです。
ウマ娘の舞台を歩く!おすすめスポット
馬の町、地下道のトンネルアート



名鉄笠松駅から競馬場へ向かう地下道には、地元の中学生や高校生が協力して描いた、カラフルな馬のトンネルアートがありました。
作品名は「Grazing」。
放牧を意味し、馬が草を食む様子が描かれていて、のびやかで優しい雰囲気が伝わってきます。
通るだけで「馬の町に来た!」という空気が感じられます。
笠松町ならではの魅力が詰まった、素敵なスポットです。
トンネルアート | Grazing 放牧 制作者 美術作家:森部英司 岐阜県立岐阜工業高等学校 笠松中学校 |
笠松駅住所 | 〒501-6037 岐阜県羽島郡笠松町西金池町1 >>地図を開く |
地下道アクセス | 名鉄笠松駅西改札口を出てすぐ左側。 東改札口から出た場合は右側に進むと地下道があります。 |

地下道を抜けて右へ進むと、堤防に上がる階段があります。道路は車の往来が多いため、歩行の際は十分お気をつけください。


ウマ娘も登った金華山展望台


山登りに疲れたら、風景を見ながらひと休みするといいですね♪


アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』では、笠松のライバル・フジマサマーチとの競り合いも描かれています。
そんなふたりが金華山展望台に登り、会話するシーンがあります。
そのとき、オグリキャップが静かに眺めていた長良川です。
金華山に足を運ぶなら、あわせてこちらの記事もご覧ください。
↓ ↓ ↓


「ふらっと笠松」で見つける、旅の記念


名鉄笠松駅の西口駅舎1階にある「ふらっと笠松」は、笠松町のまちづくりと地域情報の発信をする公共施設です。
観光案内や地域イベントの紹介に加え、地元の特産品や和菓子などを扱う販売コーナーも併設されています。
ー競馬ファン必見のグッズも充実ー
笠松競馬ゆかりの名馬・オグリキャップの人気を背景に、競馬関連グッズも販売中。
その中で私が注目したのは開運蹄鉄。
競走馬が実際に使用した蹄鉄を消毒して磨き、厄除けや祈祷(きとう)を施した縁起物です。
愛馬会の方々が、ひとつひとつ丁寧に手作りしています。




写真撮影許可有
ファン必見!開運蹄鉄のお守り
笠松競馬場のグッズ販売を手がける「愛馬会」では、実際に競走馬が使用していた蹄鉄をお守りとして販売しています。
馬の蹄を守るこの蹄鉄は、使い込まれたものほど縁起が良いとされ、さまざまな願掛けに用いられています。
- 結婚式のお守り:イギリスでは、リボンをつけた蹄鉄が家族から新郎新婦へ贈られる風習があります。
- 風水的な開運アイテム:開いた方を上向きに飾ると良い気を招き入れ、下向きにすると良い気をため込むとされています。
- 魔除けとしての役割:西洋では、玄関や門に飾ることで邪気を払うと信じられています。
- 交通安全のお守り:「馬は人を踏まない」という言い伝えから、車に取り付けて事故除けとして使われることも。
- 合格祈願:「落ちない」「滑らない」という意味から、受験生のお守りとしても人気があります。
「ふらっと笠松」で手にする開運蹄鉄は、旅の記念や願掛けのお守りとしてもおすすめです。
この開運蹄鉄は、岐阜県山県市の甘南美寺で御祈祷されたものです。




名称 | ふらっと笠松 |
住所 | 〒501-6037 岐阜県羽島郡笠松町西金池町1番地 >>地図を開く |
電話番号 | 058-388-2355 |
開設時間 | 午前10時から午後6時まで(午後1時から午後2時の間は利用不可) |
休業日 | 年末年始の12月29日から1月3日まで |
アクセス | 名鉄笠松駅構内 |
※笠松町「ふらっと笠松」案内ページ参照 >>笠松町ホームページはこちら
御菓子処「梅乃井」で味わう、おぐり大福と蹄鉄クッキー




写真撮影許可有


梅乃井さんの「おぐり大福」は、名馬・オグリキャップにちなんだ葦毛(あしげ)をイメージしたニッキ餅の味。
自家製餡と大粒の栗を包んだ縁起の良い和菓子。
その出世ぶりにあやかって、贈り物や願掛けにも喜ばれているようです。
「蹄鉄クッキー」は地元の中学生が考案したアイデアをもとに、笠松菓子組合が商品化したユニークな焼き菓子。
蹄鉄の形をしたかわいらしい見た目と、ウマ娘ブームの影響もあり、全国からファンが注文する人気商品となっています。
名称 | 御菓子処梅乃井 |
住所 | 〒501-6037 岐阜県羽島郡笠松町西金池町11 >>地図を開く |
電話番号 | 058-387-0236 |
アクセス | 笠松駅から徒歩5分 |
トレーディングカード配布情報
馬の守り神「馬頭観音」
笠松競馬場の正面入口の右側には、馬頭観音様のお社があります。
競馬の安全と馬への感謝を込めて、静かに手を合わせる方もいらっしゃいます。
馬頭観音とは
馬頭観音様(ばとうかんのん)は、観音菩薩様(かんのんぼさつ)が変化した姿で、馬の守り神として古くから信仰されています。
競馬や農耕に関わる馬の安全、また動物全般への慈悲を象徴する存在です。
まとめ
笠松競馬場は、アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』の舞台として描かれ、オグリキャップの伝説が今も息づく聖地です。
場内にはオグリキャップ像や絵馬掛け所、勝運稲荷などの見どころがあり、作品の世界観と現実が交差する瞬間を味わえます。
レースのある日には、観覧席を埋め尽くす人々の熱気と、目の前を駆け抜ける馬の迫力が一体となり、スタンドに歓声が響き渡ります。
競馬の知識がなくても、馬券を買わなくても、ただそこにいるだけで、競馬というドラマの一瞬に立ち会うことができます。
私自身、ウマ娘をきっかけに初めて競馬場へ足を運びました。
見るものすべてが新鮮で、楽しく過ごすことができました。
競馬ファンでなくても、心に残る出会いがきっとあるはずです。
みなさんも名馬オグリキャップの故郷、笠松競馬場へぜひ足を運んでみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。



次回は、中京競馬場を訪れた際の様子をご紹介いたします。
お子さま連れでも楽しめる競馬場の魅力や、現地体験を交えながらお届けしますので、どうぞご期待ください。