縁結びの神様 樽水本宮神社の魅力と見どころ紹介|愛知県常滑市

樽水本宮神社アイキャッチ画像

愛知県常滑市にある樽水本宮神社は、縁結びの神様大己貴命(おおなむちのみこと)を祀る神社です。

樽水本宮山の山頂に鎮座し、鳥居からは、伊勢湾や中部国際空港セントレアを一望できます。

また、伊勢神宮方面を望むことができる展望台があります。

樽水本宮神社は、三河国の一の宮砥鹿神社を本社とする、江戸時代後期に勧請(かんじょう)された歴史ある神社です。

この記事では、樽水本宮神社の歴史と由来、ご利益、祭事や行事、見どころ、アクセス方法、駐車場情報を紹介します。(元日駐車場情報も追加しました)

ぜひ一度伊勢湾の雄大な景色を見に訪れてみてください。

樽水本宮神社の動画を作ってみました(^^♪ あわせてご覧ください(^^)/

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目次

樽水本宮神社の歴史と由来

樽水本宮神社由緒書き
樽水本宮神社由緒書き

創建された経緯

樽水本宮神社(神社名は本宮祠)十四級(旧無格社)

文政10年(1827年)5月11日に、樽水村の住人、澤田勘四郎氏が、三河国砥鹿神社(とがじんじゃ)奥宮より勧請(かんじょう:離れた土地より分霊を迎えて新たに設けた分祀の社殿にまつること)したと由来にあります。

樽水本宮神社の御祭神は、砥鹿神社本宮山にお祀りする大己貴命(=大国主命)の神霊が鎮まる霊山より分霊をお迎えしています。

雨乞いや産業の増進の祈願など、この地の守護神としてお祀りされたようです。

明治6年に社は、据置公許(廃社にされないこと)になっています。

昭和56年12月6日には、愛知県常滑市樽水町の津島神社より、御神体が遷宮(せんぐう:神座をうつすこと)されています。

現在の社殿は、その時に改築されています。

参考文献:樽水のむかし p20~24 樽水歴史研究会編 

樽水本宮神社の祭神と祭事

御祭神

本殿御祭神の大己貴命、末社祭神の奥山半僧坊大権現
本殿御祭神の大己貴命、末社祭神の奥山半僧坊大権現
本殿祭神

大己貴命(おおなむちのみこと)

末社祭神

奥山半僧坊大権現(おくやまはんそうぼうだいごんげん)

ご利益

大己貴命(おおなむちのみこと)

福徳の神、国土開拓の神、縁結びの神として崇敬されています。

縁結び、交通安全、家業繁栄、商売繁昌・厄除開運・学業成就・心願成就・無病息災、腰から下の病

奥山半僧坊大権現(おくやまはんそうぼうだいごんげん)

厄難消除、海上安全、火災消除、開運成就

毎年行われる祭事と行事

一番上の鳥居から見た階段
一番上の鳥居から見た階段

祭事

元日には元旦祭が開催され、多くの崇敬者が訪れます。

元旦祭では、甘酒などのふるまいがあるそうです。

5月例年祭の開催。

行事

樽水区では、「本宮山プロジェクト」という有志の方々による里山保全活動が行われており、山の景観を保つために草刈りや枝の伐採などを行っているそうです。

神社に上がる階段や、境内には神社を崇敬する方が奉納する千本幟旗(せんぼんのぼりばた)が立っています。

樽水本宮神社の千本幟の奉納の歴史は、50年以上前からあるそうです。

千本幟の奉納は、昭和63年より本格的に始まり地域の伝統行事になっています。

1本3000円(祈願お札付き)で奉納できます。

1年間境内に掲揚(けいよう)されるそうです。

また、問い合わせたところ、1月~2月頃に「千本幟精入れ」の行事もあるそうです(1本ずつ記名されている名前を読み上げ精をいれていただけるとおっしゃっていました)ありがたいことですね(^^)♪

祈願内容は、商売繁昌・交通安全・厄除開運・学業成就・心願成就・海上安全・無病息災

詳しくは下記のホームページをごらんぐださい。

常滑市 樽水区ホームページ https://tarumiku.jp/

樽水本宮神社のパワースポット

樽水本宮神社が常滑のパワースポットである理由は、山を歩くとよくわかります。

本宮山から海までは5kmほどの距離ですが、鳥居から伊勢湾を眺めていると、海からの爽やかな風が吹いてきます。

樽水本宮神社の境内は空気が澄み、心地よい風が吹き、木々の葉がざわめいています。

樽水本宮神社は、自然と神社が一体となったパワースポットです。

山を歩きながら、自然のエネルギーを感じ、心身を癒してみましょう。

樽水本宮山展望台景色
樽水本宮山展望台景色

伊勢神宮が参拝できる案内板があります。

伊勢内宮までの直線距離:48.7km、方位:南西215°

樽水本宮神社の魅力

魅力は何があるかな?

樽水本宮神社の魅力をリストアップしました。

  1. 大己貴命(おおなむちのみこと)をお祀りする縁結び祈願ができます
  2. 境内鳥居から伊勢湾や中部国際空港セントレアの景色を眺めることができる
  3. 夕暮れ時には、伊勢湾に沈む夕日を眺めることができる絶景スポット!
  4. 標高86メートル山頂展望台からみる田園風景と伊勢湾の眺めが最高!
  5. 山頂まで続く遊歩道が整備され、豊かな自然を満喫することができる
  6. 遊歩道には、竹林があったり、桜や紅葉など、四季折々の景色を楽しむことができる

このように、樽水本宮神社は、たくさんの魅力があります。

miko

樽水本宮神社の魅力には、縁結び祈願ができるけど、「縁結び」について、もう少し知りたいな。

大巳貴命(おおなむちのみこと)縁結びのご利益

大巳貴命はどんな神様?

日本書紀の記述によると大巳貴命は、国づくりを行った神様としてでてきます。

古事記では大国主命(おおくにぬしのみこと)の別名があります。

ほかにも多くの神名があります。

日本神話に登場する出雲大社の主祭神です。

因幡の白兎を助けたエピソードでよく知られている神様です。

日本書紀によると、大巳貴命は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の六世の孫であると言われています。

大巳貴命は、福徳の神、国土開拓の神、縁結びの神として篤く信仰されている神様です。

また、古事記や出雲神話では大巳貴命(=大国主命)は恋多き神様であったことから、男女の縁結びの神様として信仰されるようになったという説があります。

縁結びのご利益とは?

縁結びの神様として有名な大巳貴命(=大国主命)の御神徳は、恋愛運だけでなく、人々の生活に関わるさまざまな縁を結ぶ霊力があります。

  • 男女の縁を結ぶ
  • 神様と縁が結ばれる
  • 素敵な人にめぐり会う
  • 新しい仕事や学びの場が見つかる
  • お気に入りの物に出会う

このように大巳貴命は、生きとし生けるもの、さまざまなものとの縁を結んでくださる神様と言えます。

恋人や配偶者との縁だけでなく、仕事や人間関係などのさまざまな縁を結びたい方は、大巳貴命を祀る樽水本宮神社に参拝してみてはいかがでしょうか。

miko

ちょっとここで「縁」と「結び」についても気になるので、簡単に説明しますね♪

縁とは?

縁結びの「縁」とは、もともと仏教の教えで、原因と結果の関係を表す「因縁」の「縁」に由来します。

この因縁の考え方に基づき、何かのきっかけ「因」があって、そのきっかけによって「縁」が生じます。

きっかけにより縁が生じることを「縁起」と呼びます。

よく使われる言葉で、良い縁が結ばれることを「縁起が良い」といいます。

縁結びの「縁」とは、何かのきっかけによって、人との縁が生まれることを指す言葉になります。

結びとは?

結びの「ムスビ」とは、神話で「産霊:ムスヒ」と書かれ、神霊を生み出すと解釈されます。

神話にでてくる最初に現れた造化三神のうち、万物の生産の神、高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)、神産巣日神(カミムスヒノカミ)にも「ムスヒ」の名が表されています。

多くの神々を生み出すことを「ムスヒ」とも言います。

「ムスビ」の力は、万物を生み出すだけでなく、人々の心を結びつけ、現状を改善する力としても働くと考えられます。

「ムスビ」の力は、物質的なものを生み出すだけでなく、精神的なものを生み出す力でもあると考えられます。

縁結びとは何か?

  1. 一般的に考えられる縁結びとは、恋愛中のカップルや、結婚を希望する人が、男女の縁を結ぶこと。
  2. 人と人、人と神々、人と自然、人と物などの出会いやつながりを結びつけること。
miko

縁結び祈願はどのように願えばいいのかな?

願い方は大きく分けて3つあります。

☆特定の相手がいない時、良縁に恵まれるようにと願う

  • 素敵な出会いがありますように
  • 心から愛せる相手と巡り会えますように
  • 理想のパートナーと結婚できますように

☆出会った相手と恋愛や結婚に発展しますようにと願う

  • 意中の相手と両思いになれますように
  • 意中の相手と幸せな恋愛ができますように
  • 意中の相手と結婚できますように

☆仕事や人間関係など良い縁が結ばれるようにと願う

  • 仕事で良い出会いがありますように
  • 人間関係を良好に保てますように
  • 良い友人や仲間と出会えますように

縁結び祈願をする時は、神様に具体的な状況を述べ、心を込めて祈ることが大切だと考えます。

人間関係や生活の中で、縁が生まれ、出会いが訪れます。

出会えたことに感謝し、その縁を大切にしていきましょう!

樽水本宮神社の自然のパワーが宿る神社で、ご自身の運気アップと、ご縁を結ぶ相手との出会いを引き寄せてください

miko

樽水本宮神社には、二柱の神様がいらっしゃいますが、奥山半僧坊大権現という神様についても説明しますね。

奥山半僧坊大権現(おくやまはんそうぼうだいごんげん)について

奥山半僧坊大権現
正法興隆、山門護持、鎮守の大権現は国中に広く崇敬をうけている。
信徒による半僧講が各地に結成され、苅屋においては、明治十六年(一八八三年)に結成されている。

引用:尾張多賀神社ホームページより

尾張多賀神社のホームページによると、奥山半僧坊大権現は各地で半僧講が結成されるほどの信仰を集めていたとあります。

樽水地区もその篤い信仰により、こちらにお祀りされたのではないかと考えられます。

奥山半僧坊大権現はどんな神様?

奥山半僧坊大権現は、静岡県浜松市にある「大本山方広寺」の鎮守の神様といわれています。

方広寺の開祖無文元選禅師(むもんげんせんぜんし)が中国を巡拝して帰国する際に、海上で難破の危機に遭い、半僧坊の力で海難を免れたという言い伝えがあります。

その後、半僧坊は禅師の弟子となり仕えました。

禅師が亡くなられた後、姿を消しましたが、大本山方広寺を護る鎮守の神様として祀られ、世の人々の苦しみや災難を除く権現として、信仰を集めています。

方広寺の境内には、半僧坊を祀る「半僧坊真殿」が建てられ、災難除け、商売繁盛、開運成就などの祈願所として、多くの人が参拝に訪れているそうです。

参考:奥山半僧坊大権現ホームページ「奥山半僧坊について」を要約

miko

次は境内の見どころを紹介します♪

樽水本宮神社の境内見どころ

樽水本宮神社境内

樽水本宮神社外観
樽水本宮神社外観

境内はこぢんまりとしていますが、すがすがしい空気が流れています。

清掃も行き届いていて、気持ちの良い空間が広がっています。

拝殿

樽水本宮神社拝殿
樽水本宮神社拝殿

こちらの拝殿の鈴と鈴緒は令和3年5月1日の例年祭に合わせて、設置されたそうです。

参考:樽水氏子神社通信第6号令和3年5月20日

さざれ石

さざれ石
さざれ石

平成3年、半田亀崎から譲り受けたそうです。

参考:樽水氏子神社通信第8号令和3年7月10日

狛犬

左側の狛犬さん
左側の狛犬さん
右側の狛犬さん
右側の狛犬さん

しっかり神社をお守りして構えています。

拝殿に向かって右側に口を開けている阿形(あぎょう)の狛犬さんは玉をを持っています。

左側に口を閉じている吽形(うんぎょう)の狛犬さんは子ども連れです。

手水舎と休憩所

手水舎
手水舎
休憩所とトイレ
休憩所とトイレ

手水舎の水は出ていません。休憩所には、トイレが併設されています。

三角点

三角点 :国土地理院設置 海抜表示板87.2m
三角点 :国土地理院設置 海抜表示板87.2m
本宮山三角点

国土地理院設置

二等三角点は、樽水本宮神社の入口に付近にあります。

海抜標識

この地点で海抜87.2m

護国観音碑

護国観音碑
護国観音碑

本宮山 護国観音像

昭和14年に、柴山清風氏が作った陶製観音像が、 本宮山、山上に設置されたそうです。

その陶製観音像は、日本と中国の戦死者を慰霊するため、中国南京の土と日本の土を混ぜ合わせたものが使われたそうです。

その後、終戦間際に何者かに破壊されました。

観音像の頭部だけが、洞雲寺の中庭に置かれていたということです。

参考文献:樽水のむかし p25 樽水歴史研究会編

現在本宮山には、護国観音碑が建立されています。

樽水本宮山の里山保全について

江戸時代から地域の人々に守られ、大切にしてきた本宮山と神社。

そして、現在の人と自然の共生を目指す「本宮山プロジェクト」

これらの取り組みは、先に述べた、人と自然を結ぶ「ムスビ」の力によって実現されていると考えます。

神社の鎮守の森や里山は、昔から自然と人々が共生してきた場所です。

豊かな自然を有し、人々の生活を支える重要な役割を果たしてきました。

現代の環境問題において、気候変動や生物多様性の喪失など、さまざまな課題に直面しています。

鎮守の森や里山を守ることは、これらの課題の解決につながるだけでなく、地域の活性化にもつながると考えます。

先人がやってきたように、人と自然のつながりを深め、力を合わせて、持続可能な社会を実現していきたいものです。

樽水本宮山の里山保全活動は、人と自然が共生し、地域づくりを目指す成功例といえるでしょう。

miko

人とのつながりも、自然とのつながりも大切にしていきたいものです。
一人一人何ができるか、考えていく時代になりましたね。

美しい自然と景観を残すために

これから超高齢化社会が進む状況下では、神社や所有する鎮守の森や里山の保全は、地域だけで担っていくことが難しくなると考えられます。

そうなると地域の外からも協力を得ることが必要だと考えます。

地域の内から、活動内容や参加方法を積極的に情報を発信して、外部からの協力者を募るとよいのではないでしょうか。

地域活動を発信するこで、外部からの協力を得るきっかけになると思います。

地域活動のことを知った外部の人が、地域の担い手として参加してくれるかもしれません。
具体的に以下のことを挙げてみます。

  • 地域の外部へ向けてのホームページやSNSなどで、活動内容や参加方法を積極的に発信する
  • 地域活動に参加する機会を設け、外部からの参加者を募る
  • 学校や企業と連携し、地域活動の体験プログラムを実施する(森林散策や野鳥観察、自然体験や農業体験などのエコツーリズム事業)
miko

子どもたちが自然や文化、歴史に触れ、人と人とのつながりを広げることができる社会を実現していきたいものです。
小さなアクションを起こしていくことが大事ですね。

樽水本宮神社の基本情報

神社名(通称名)本宮祠(本宮神社)
住所〒479-0801 愛知県常滑市樽水字蓮ヶ池1番地の1
TEL
御朱印
参拝者駐車場
トイレ・休憩所
最寄り駅名鉄 常滑駅 (常滑駅から車で11分)

名古屋からのアクセス

名古屋方面~国道247号線経由~樽水本宮神社

名古屋高速4号東海線→国道247号→県道266号→味覚の道→「地域で育む農村保全活動 樽水本宮山」の看板が右手にでたら、左側空地が駐車場

名古屋方面~知多半島道路経由~樽水本宮神社

名古屋高速3号→知多半島道路→県道34号常滑方面へ向かう→味覚の道右折

アクセスマップ

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